明日また目が覚める奇跡。あなたの体が毎晩越える「一番高い丘」

いつもリノアのブログをお読みいただき、ありがとうございます。

今回のテーマは、ハワイ語の「Aʻohe puʻu kiʻekiʻe.(乗り越えられない高い丘はない)」。

世の中にはさまざまな困難や試練がありますが、皆さんは人生において「最も乗り越えるのが難しい、高い丘」とは何だと思いますか?

大きな病気や、仕事の挫折などを想像する方が多いかもしれません。ですが、私の個人的な治療家としての世界観で言えば、私たちが生きる上で最も困難な高い丘は、実は「明日、再びちゃんと目が覚めること」なのではないか、と思うのです。

私たちは「生きる」という現象を活用させてもらっているだけ

私たちは日頃、「生きるために食べる」「健康のために寝る」という言い方をします。しかし、よくよく考えてみると、「生きる」と「食べる」は同じフェーズの行為ではありません。

「食べるから生きる」のではなく、「すでに生きてくれているから食べられる」のです。

私たちが日常で行っているすべての行動は、自分が生きるためというよりは、「すでに生きてくれているこの体を、できるだけ長く生きながらえさせるためのサポート」に過ぎません。「生きている」という神秘的な現象は、自分の意志で起こしているものではなく、もともと体に備わっている精緻なシステムを、ただ有難く活用させてもらっているだけなのです。

睡眠中という、無防備なブラックボックス

特に「睡眠」の時間は、私たちの意識が完全にシャットアウトされる、いわばブラックボックスの状態です。

起きている時間でさえ、自分の思い通りにならないことばかりなのに、眠っている間は自分がいつ眠りに落ちたのかすら分かりません。もし睡眠中に心臓や脳に何かが起きたとしても、自分の意識で対処することは不可能です。そう考えると、睡眠というのは本来、とてもリスキーで怖いことのはずです。

次の日の朝、再び目が覚める保証なんて、本当はどこにもありません。

それなのに、私たちは毎晩当たり前のように眠りにつき、翌朝何事もなかったかのようにパッと目を覚まします。それは、私たちの意識が消えている暗闇のなかで、心臓や脳、無数の細胞たちが夜を徹して完璧な連携を取り、命のバトンを繋ぎ続けてくれた結果にほかなりません。

あなたの体は、毎朝すでに「最高峰の丘」を越えている

ハワイの格言にある通り、「乗り越えられない高い丘」はありません。なぜなら、あなたの体は毎朝、すでに「明日を迎える」という人生最大にして最高峰の丘を、見事に乗り越え続けてくれているからです。

なんの保証もない明日を、私たちはただ「自分の体」を信じて委ねるしかない。そして体は、その信頼に毎朝全力で応えてくれています。そう思うと、自分の体が愛おしくて、たまらなく頼もしく思えてきませんか?

「自分には困難を乗り越える力なんてない」と落ち込んでしまう日もあるかもしれません。でも、今朝目が覚めた時点で、あなたと体はすでに素晴らしい偉業を成し遂げています。

今日も生きてくれているあなたの大切なパートナー(体)に、ほんの少し優しい労わりの言葉をかけてあげてくださいね。リノアも、そんな健気なあなたのお体を支えるお手伝いを、いつでも全力でさせていただきます。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう。

Aʻohe puʻu kiʻekiʻe.
(アオヘ・プウ・キエキエ)
意味:乗り越えられない高い丘はない(No cliff is too high to climb)